こんにちは!
神奈川県横須賀市安浦町にある、横須賀Sun&Ocean矯正歯科クリニックです。
インビザライン矯正に限ったことではありませんが、マウスピース型の装置を使用する「マウスピース矯正」では、いくつかの原因によって「奥歯がパカパカ」してマウスピース装置が浮いてしまうケースがあります。
もちろん、すべての方がそうなるわけではありませんが、人によってはマウスピースが歯にしっかりはまらなくなり、マウスピースの作り直しが必要となることもあります。
そこで本記事では、このインビザラインで奥歯がパカパカする原因や、その対処法について解説いたします。
インビザラインで奥歯がパカパカ浮いてしまうのをご心配されている方は、ぜひ本記事をお読みいただき、インビザラインに関する疑問や不安を一緒に解決していきましょう!
CONTENTS
インビザラインで奥歯がパカパカする5つの原因って?
インビザライン矯正中にマウスピースが浮いてきて、パカパカしはじめたら、「え?どうして?何が悪かったの…?」と、なんだか不安になってしまいますよね…。
まずは、どうしてこのような状況になってしまうのか、原因について一緒に確認していきましょう!
1. マウスピースの装着時間が足りない
マウスピース矯正全般にいえることですが、マウスピース(アライナー)の装着時間が足りていないと、奥歯がパカパカと浮いてきてしまうリスクがあります。
これは、マウスピース矯正ではマウスピースを装着してはじめて歯が動きはじめるのですが、装着時間が短いと歯の動きが悪く、「治療計画」と「実際の歯の動き」にズレが生じる可能性があるからです。
もし「装着時間」が足りず、想定した場所まで歯が動いていない状況で、次の段階の新しいマウスピースに移行してしまうと、この歯の位置のズレにより、マウスピースがパカパカと浮く(合わない)可能性がでてくるのです。
多少のズレであれば、マウスピースを通常より長めの期間(時間)装着することで、ズレを改善できるケースもありますが、ズレが大きくなってしまうと、マウスピースを作り直さなければならない可能性が高まります。
2. 間食や会食などマウスピースの着脱回数が多い
間食や会食などが多く、1日に何度もマウスピースを外すような方も、自然と装着時間が短くなりやすいため、先程と同様に「治療計画」と「実際の歯の動き」にズレが生じて、マウスピースがパカパカと浮いてしまうリスクがあります。
\ こちらの記事もチェック! /
3. 治療計画通りに歯が動いていない
指定された装着時間、しっかりマウスピースを装着しているものの、想定していたよりも歯の動きが悪く、治療計画通りに歯が動いていないケースもあります。
「装着時間や期間はバッチリ守れている!」といった状況であったとしても、治療計画との実際の歯並びとの間に誤差がでてきている場合は、そのままどんどん治療を進めていくと、徐々にインビザラインの奥歯がパカパカ浮いてきてしまうリスクがあります。
4. チューイを正しく使えていなかった
出典:FEEDデンタル
インビザライン矯正では、マウスピースの装着時に「チューイ」というシリコンゴムを噛んで、歯とマウスピースをしっかりと密着させるのですが、これを正しく使えていないと歯に適切な矯正力がかかりません。
適切な矯正力がかからないと想定通りに歯が動かず、治療計画に大きなズレが生じる可能性もあります。
「違和感もないし、指でしっかり押してマウスピースをはめているから大丈夫!」と自分では思っていても、実際のところマウスピースが若干浮いていて、しっかりはまっていないこともあるので注意が必要です。
5. マウスピースが変形している
インビザラインでは、スマート・トラック(Smart Track)というマウスピース素材を使用しており、柔軟性が高く、フィット感が高いのが特徴です。
しかし、まれに初期不良でマウスピースの形が歯列に合っていかなったり、マウスピースを過って踏んでしまったりなど、変形したマウスピースを装着した場合には、インビザラインがパカパカと浮いてしまうリスクがあります。
インビザラインで奥歯がパカパカするとどんなデメリットがある?
先程からお話しているように、インビザラインの奥歯がパカパカした状態でマウスピースを装着し続けると、歯に適切な矯正力をかけられません。
現状の歯並びと治療計画のズレ(マウスピースの浮き具合)によっては、治療計画を再度立て直し、新しいマウスピースを作り直す必要が出てくるケースもあります。
再度治療計画を立て直すとなると、治療期間が大幅にズレ込む可能性もあるのです。
インビザラインで奥歯がパカパカした時の対処法
では、もしインビザラインの奥歯がパカパカ浮いてしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
もしこのような状況になった場合は、まず担当矯正医に「マウスピースが浮いている」ということを早急に連絡しましょう。
というのも、「ちょっとぐらい大丈夫だろう…!」と、矯正医に相談せずにズレたマウスピースをそのまま装着し続けてしまうと、パカパカと大きくマウスピースが浮く原因となり、治療計画を立て直して新しいマウスピースを作り直すリスクが高まるためです。
もし、ズレが軽度の場合だと、
- 装着時間・期間を長めにする(※必ず守る)
- ズレが生じる一つ前のマウスピースを長めに使用する
- チューイを使用して正しく装着する
など、比較的簡単な方法で、対処ができるケースもあるため、もしマウスピースが浮いているような感じがしたら、早めに担当矯正医に相談しておくと良いでしょう。
とはいえ、一人ひとりの状態によっては対処の仕方が異なることもあるため、自分に合った正しい対処法の指示を仰ぐことも大切です。
まとめ
インビザラインで奥歯がパカパカと浮いてしまう理由としては、患者さん自身の取り扱いによるものも多く、しっかり矯正医から言われたルールを守っていれば、このようなトラブルを防げる可能性も高まります。
そのため、装着時間や期間をしっかり守るなど、ご自身でもトラブルが起こらないように対策しておきましょう!
当院では、インビザラインの経験や知識ともに豊富な「インビザラインプラチナプロバイダー認定医」が在籍しております。
このようなトラブルが起こらないように、担当矯正医やスタッフがしっかりリスクについてお話するとともに、そうならないように患者さん一人ひとりに丁寧にご説明させていただいております。
これからインビザライン矯正をはじめようと思っているけれど治療がうまくいくか心配されている方、インビザライン矯正中だけれど転院を考えているなど、インビザラインのお悩みがありましたらぜひ当院へお気軽にご相談くださいね!