こんにちは!
神奈川県横須賀市安浦町にある、横須賀Sun&Ocean矯正歯科クリニックです。
「前歯にちょっとした隙間があって、このすきっ歯がずっと気になり、笑うときにいつも手で隠している…」といった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、SNSの広告でマウスピース矯正が月々数千円~できるというのを見て、「もしかしたらほんのちょっとの隙間だから、マウスピース矯正で安い費用ですきっ歯をササッと治すこともできるのでは?」と思われている方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで本記事では、すきっ歯をマウスピース矯正で治す費用の目安についてや、すきっ歯になる原因、放置するリスクなどについても詳しく紹介していきます。
すきっ歯についてや、マウスピース矯正で治す費用などについて詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事をお読みいただき、歯列矯正に関する疑問や不安を一緒に解決していきましょう!
CONTENTS
すきっ歯とは
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある歯並びの状態をいいます。
専門用語では「空隙歯列」と呼び、なかでも前歯の真ん中に隙間があるすきっ歯を「正中離開」といいます。
すきっ歯がある人(歯列に空隙のある人)の割合は、12~20歳を対象とした「厚生労働省の平成28年歯科疾患実態調査」によると、約10%(10人に1人の割合)だと報告されています。
すきっ歯になる原因
では、そもそもなぜ「すきっ歯」になってしまうのでしょうか?
その主な原因には、下記の4つの理由が挙げられます。
①顎の大きさに比べて歯が小さい
顎の大きさと比べて歯のサイズが小さい場合に、すきっ歯になりやすい傾向にあります。
これは、歯が小さいと歯列に隙間ができやすくなるためです。
②生まれつき歯の本数が少ない
歯の本数が生まれつき少ないケースでも、すきっ歯になる可能性があります。
これは、歯列に並ぶべき歯が生えてこないことで、その分歯列にスペースが余ってしまい、すきっ歯になりやすくなってしまうためです。
③舌の癖や唇を噛む癖などの「日常の悪習癖」によるもの
舌で前歯を押すような舌の癖や、唇を噛む癖などの日常の悪習癖がある方は、すきっ歯になりやすいです。
これは、舌の癖や唇を噛む癖などは前歯を前方に押しやすく、前歯の歯列が前方に傾斜することで前歯の歯間に隙間ができやすくなってしまうからです。
また、これらの癖以外にも、頬杖や指しゃぶりなどがあるケースでも、歯に継続的に力がかかることで、すきっ歯になるリスクを高める可能性があります。
④歯と歯の間まで上唇小帯が入り込んでいる
上記の図の黄緑の丸の部分のように、歯と歯の間に「上唇小帯」というスジが入り込んでいる場合、これが前歯の間に隙間をつくらせて、すきっ歯になってしまうことがあります。
通常であれば、この「上唇小帯」はもう少し上部に位置していますが、この図のように下の方まで下がっている場合は、すきっ歯のリスクが高まる可能性があります。
そのため、この場合は「上唇小帯切除術」といって、このスジを切除する処置を行うこともあります。
すきっ歯を放置する4つのリスク
すきっ歯のリスクといえば、「見た目の悪さ」を一番に思い浮かべる方も多いかと思います。
しかしながら、じつはそれ以外にも放置するとさまざまなリスクがあるため、注意が必要です。
①コンプレックスになる
すきっ歯のなかでも、前歯の真ん中に隙間がある「正中離開」の場合、どうしても歯の隙間が目につきやすく、すきっ歯の見た目がコンプレックスになってしまうリスクがあります。
日本ですきっ歯の方に持つイメージは「歯の隙間から幸せが逃げていく」といったイメージであることが多いため、すきっ歯がマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
②発音がしにくくなる
すきっ歯だと歯と歯の間の隙間から息が漏れて、発音がしにくくなるケースもあります。
とくに「歯擦音(しさつおん)」といって、歯の裏に舌を当てることで発音する「サ行」に影響を与えやすくなります。
また、「サ行」と似たような発音をする、英語の「S」「TH」なども発音しにくくなるため、普段お仕事等で英語を話す機会のある方は、大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
③虫歯・歯周病のリスク
すきっ歯で歯と歯の間に隙間があると、虫歯・歯周病のリスクも高まります。
なぜなら、歯と歯の間にお肉のスジや、野菜の繊維などが挟まりやすくなるためです。
長時間歯と歯の間に食べ物が詰まったままにしていると、虫歯になりやすく、歯茎も腫れやすくなってしまいます。
④食べ物をうまく噛めない
すきっ歯で前歯に隙間があると、前歯で食べ物を噛み切りにくくなるケースもあり、食事のしにくさを感じることがあります。
前歯でうまく食べ物が噛み切れないことで丸呑みする癖がついてしまうと、胃腸にも負担がかかるケースもあるため、注意が必要です。
すきっ歯の矯正治療の費用は?よくある3つの質問を紹介
では、すきっ歯の矯正治療にかかる費用はどのぐらいなのでしょうか?
ここではすきっ歯の治療にかかる費用に関する、よくある下記の3つの質問について回答していきます。
Q1. 前歯のすきっ歯をマウスピース矯正で治すと費用は安く済む?
A. 前歯のすきっ歯をマウスピース矯正で治す費用が安いかどうかは、すきっ歯の状態や、選択する治療法などによって異なります。
たとえば、前歯を少し動かすだけの「部分矯正」で治せるようなすきっ歯であれば、費用が安く抑えられるケースもあります。
具体的には、部分矯正であれば30~60万円程度が相場です。
ただし、奥歯を含む全顎矯正が必要なケースでは、60~120万円程度かかる可能性もあります。
Q2. すきっ歯を歯列矯正で治す費用は高校生でも払えますか?
A. すきっ歯の歯列矯正にかかる費用にもよりますが、すきっ歯を治すには最低でも30万円以上はかかることを想定すると、高校生で払うことが難しいケースもあります。
お小遣いや、バイトで貯めたお金で支払える金額なら問題はありませんが、支払えない金額なら高校生でローンを組むのは難しいため、親御さんのサポートが必要となるでしょう。
詳しくは、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
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Q3. すきっ歯の矯正治療は保険適用できる?
A. すきっ歯の矯正治療は、基本的に保険適用はできないと考えた方が良いでしょう。
ただし、一部例外があり、国が認める疾患に当てはまる場合の「矯正治療の費用」は保険適用となるケースもあります。
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すきっ歯をマウスピースで治す期間は?
すきっ歯をマウスピース矯正で治す期間には、個人差があります。
そのため、あくまで目安になりますが、目安の期間は下記の通りです。
部分矯正 | 約3ヶ月~1年半 |
---|---|
全顎矯正 | 約1~3年 |
すきっ歯の矯正は自力でもできる?ごまかす方法はある?
インターネット等で「すきっ歯を輪ゴム等を用いて自力で治す」といった情報を見かけたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちょっとした前歯の隙間なら、「お金をかけずに自力で治して、なんとかごまかしたい!」と思われる方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
しかしながら、自力で輪ゴム等で歯に無理な力を加えることで、歯がグラグラしはじめたり、おかしな方向へ歯が動いたりすることも想定できます。
そうすると、良かれと思ってやったことが、むしろすきっ歯を悪化させてしまうリスクもあるため、自力で治すことは控えましょう。
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まとめ
すきっ歯は多くの場合、マウスピース矯正で治すことが可能で、軽度のすきっ歯なら費用も安く抑えられるケースもあります。
すきっ歯があると見た目にコンプレックスを感じやすく、噛みにくさや発音までにも影響を及ぼすリスクもあります。
そのため、一度歯科医院でどのぐらい費用がかかるのか診断してもらい、すきっ歯によるリスクを回避することをおすすめいたします。
当院では、複数のマウスピース矯正ブランドの取り扱いがあり、インビザライン矯正ではプラチナエリートプロバイダーの認定医が在籍しております。
技術や経験ともに豊富な矯正医が、カウンセリングからアフターフォローまで一貫して担当しますので、安心して矯正治療をお任せいただけます。
すきっ歯が気になるという方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください!