こんにちは!
神奈川県横須賀市安浦町にある、横須賀Sun&Ocean矯正歯科です。
「矯正治療中は歯磨きが難しく、どんな磨き方をしたり、グッズを使ったりしたらいいのかわからない……」「外出中で歯磨きができない時はどうしたらいいの?」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、矯正治療中の歯磨きのコツや外出中のケア方法、さらに矯正治療中に歯磨きをサボると起こりうるデメリットについても紹介していきます。
矯正治療中の歯磨きが不安だという方には、歯磨きがしやすい矯正治療方法も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
CONTENTS
矯正治療中は歯磨きが重要!サボるとどんなデメリットがある?
矯正治療中は歯磨きでのケアが重要で、サボるとさまざまなデメリットがあります。
たとえば、磨き残しが徐々に溜まっていくと、
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などのデメリットがあります。
とくに、「ブラケット矯正」の場合、
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など、歯の表面に複雑な装置が装着されているため、装置の間に繊維質のものやお肉などが挟まりやすく、汚れが溜まりやすい状態になります。
そのため、普段よりさらに念入りな歯磨きが必要です。
矯正治療中は矯正装置や歯並びに適した歯磨きの仕方を取り入れ、さらにむし歯リスクを高める「食事や間食の取り方」にも注意が必要です。
矯正治療中の歯磨きに必要なケアグッズ
矯正治療中は、歯ブラシだけのセルフケアでは溜まった汚れを落としきることはできないため、いくつかのケアグッズを併用する必要があります。
主に、以下の4つのケアグッズを使用するのがおすすめです。
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①歯ブラシ
歯ブラシにはさまざまな種類があり、矯正治療に適している歯ブラシも存在しています。たとえば、矯正装置との隙間を磨きやすい毛束の少ない歯ブラシや、山型歯ブラシなどもあります。
ですが、歯並びや入れている矯正装置、歯磨きのテクニックは一人ひとり異なります。そのため、歯科医院ではそれぞれに合った最適な歯ブラシをご提案しますので、歯ブラシ選びに迷っている方はぜひご相談ください。
②タフトブラシ
歯が凸凹している箇所やワイヤーのまわりは、歯ブラシだけのケアでは不十分です。
タフトブラシは、1本の小さな歯ブラシのようなもので、ポイントを絞って歯を磨けます。つまり、歯ブラシで磨いたあとの、仕上げ用として磨くのに適しています。
③歯間ブラシ
歯間ブラシはタフトブラシでも届きにくい、ワイヤーの下を磨くのに最適です。また、矯正装置治療中は歯と歯の間の隙間もあきやすいので、歯間のケアとしても使用しましょう。
④デンタルフロス
矯正治療中も、フロスは使用しましょう。
ワイヤーがあって通しにくい面もありますが、歯と歯の間はむし歯になりやすいので、必ず行いましょう。
矯正治療中の歯磨きのコツ
複数のケアグッズを併用して歯磨きをすることはとても大切ですが、「磨き方」もとても重要です。
皆さんは、「長時間かけて歯を磨いたのに、歯医者に行ったら磨き残しを指摘された」というような経験はありませんか?
つまり、「磨いている」のと「磨けている」のは別物なのです。「歯磨きに自信がないな」、という方は、ぜひ以下の磨き方のコツを参考にして磨いてみてください。
歯ブラシの持ち方について
矯正治療中の歯ブラシの持ち方は、「えんぴつ持ち(ペングリップ)」をしましょう。
この磨き方は、必要以上に歯ブラシに強い力が入りにくく、細かい動きができます。また、歯ぐきに強い力がかかって、歯ぐきを傷つけたり、退縮したりするのを防ぎます。
注意して磨く箇所
矯正治療中にとくに注意して磨く箇所は、以下の3箇所です。
①矯正装置のまわり
矯正装置のまわりにはそれぞれ段差があり、磨き残しが出やすい箇所です。
ブラケット矯正の場合は、装置の
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にわけて磨く必要があります。
歯ブラシでブラケットまわりを磨くだけではなく、タフトブラシも用いて段差部分をしっかり磨いておきましょう。
とくに、側面部分は歯ブラシ・タフトブラシもあたりにくい箇所なので、「歯間ブラシ」をワイヤーの下にくぐらせてブラケットに沿わせて、小さい歯ブラシとして使用するのもおすすめです。
また、マウスピース矯正の場合も、「アタッチメント」というでっぱりが歯の表面についているので、まずは歯ブラシで磨き、仕上げにタフトブラシでもアタッチメントのまわりを丁寧に磨きましょう。
②歯と歯の間
ブラケット矯正の場合はワイヤーが通っており、歯と歯の間は非常に磨きにくくなっています。
ここはタフトブラシで、ワイヤーの上下部分の両サイドから、歯と歯の間を磨きましょう。
その後、デンタルフロスをワイヤーに通し、歯と歯の接している部分にフロスを通してお手入れもしておきましょう。
③歯ぐきのきわ
歯ぐきのきわはワイヤーがかかっていないため、通常通り歯ブラシで磨けます。
ですが、矯正装置があることで正しい角度で当てにくくなっており、必要以上に歯ぐき部分を磨いてしまう可能性もあります。
その場合は、こちらもワンタフトブラシを併用して歯ぐきを傷つけないように、やさしく磨きましょう。
矯正治療中の歯磨きが外出していてできない時はどうする?
矯正治療中の歯磨きは、「ブラケット矯正」に限らず、お出かけや学校・職場などの外出先では、なかなか歯磨きがしづらい……なんてこともありますよね。
「歯と歯の隙間に食べ物が挟まって、一日中気になっていた」なんてこともあるかと思います。
そして何より気になるのは、矯正治療中の歯磨きができない時に、放置したことによってむし歯・歯周病のリスクが上がってしまうことですよね。
そういう時には、
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などがおすすめです。
①マウスウォッシュでうがい
マウスウォッシュは1回使い切りタイプの小袋ものもなら、持ち運びにも便利です。
マウスウォッシュに配合されている成分もさまざまなので、むし歯菌に対する「殺菌作用」をもつものや、歯周病による炎症を抑える「抗炎症作用」のある成分など、お悩みに合わせた成分が含まれるものを選ぶのがおすすめです。
②歯間ブラシ
歯間ブラシは外出場所によっては難しいこともあるかもしれませんが、洗面台に行けて少しでも時間が取れるなら、食べ物がつまっている歯と歯の間にサッと通すだけでも、汚れが取れてスッキリします。
③キシリトール100%のタブレット
キシリトール100%のタブレットを食べると、むし歯の原因を作る「酸」の中和を促進したり、唾液促進や再石灰化(溶け出した歯の成分を修復)を促したりなどの作用があり、手軽にむし歯予防ができます。
キシリトール100%ではなく、少しでも砂糖等の糖質が含まれている場合はむし歯のリスクが上がるので、必ずキシリトール100%のものを用いましょう。
またタブレットは噛んで食べるのではなく、歯にキシリトールが行き渡るようにゆっくりなめましょう。
④ロイテリ菌のタブレット
矯正治療中の歯磨きが外出していてできない時には、「ロイテリ菌のタブレット」もおすすめです。「ロイテリ菌のタブレット」はヒト由来の乳酸菌で、虫歯菌を減らす効果や予防にも効果を発揮します。
さらに、ロイテリ菌は歯肉炎の緩和や、アレルギーやアトピーの予防など、さまざまな身体に良い効果も期待できます。
矯正治療中の歯磨きは定期的に歯科医院でチェックを!
矯正治療を進めていくと、歯並びは常に変わっていくため、ずっと同じ歯磨き法では正しく歯ブラシがあたらないケースもあります。つまり、歯が動くのに合わせて、歯磨き方法をブラッシュアップする必要があります。
歯科医院によって異なりますが、矯正治療中には定期的に来院して、矯正装置の調整だけではなく、クリーニングなども一緒に行う場合もあります。その際、担当の歯科衛生士から磨けていないところを教えてもらったり、今の歯並びに合わせた最適な歯ブラシの当て方などを教えてもらったりできます。
歯並びや歯の状況は一人ひとり異なるため、歯磨きの専門家である歯科衛生士に定期的にブラッシング指導を受けることが大切です。
また、クリーニングでは溜まってしまった歯垢・歯石を落とす役割があるのはもちろん、細かいところまで汚れを落とすために歯のまわりを隅々まで確認するので、むし歯・歯周病の存在に早期に気付いてもらえることもあります。
歯磨きが心配なら!マウスピース矯正がおすすめ
もし、「矯正治療中の歯磨きに自信がなく、むし歯・歯周病になってしまうのが心配」という方は、マウスピース矯正がおすすめです。
もちろん、マウスピース矯正ならむし歯・歯周病にならない、というわけではありませんが、歯磨きの際にはマウスピースを取り外せるため、お手入れがブラケット矯正に比べてが簡単です。ブラケットやワイヤーなどが邪魔して、歯の表面や歯と歯の間の歯磨きがしにくいということがありません。
とはいえマウスピース矯正も、歯を動かす上で歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなるため、歯間ブラシ・デンタルフロスなどは必ず使用しましょう。
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まとめ
矯正治療中は矯正装置が入ることで、歯磨きでのケアの難易度が上がります。歯並びも常に変わっていくため、その時々に合った最適な歯磨き方法を行う必要があります。
当院では、矯正治療中の最適な歯磨き方法を、担当の歯科衛生士からお伝えしていますので磨き方が気になるかはぜひお気軽にご相談ください。
また歯磨きが不安な方は、マウスピース矯正もおすすめです。当院ではマウスピース矯正も行っていますので、こちらも気になる方はお気軽にご相談ください。