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インビザラインで歯が動く仕組みは?マウスピースで歯並びを治せるのはなぜ?

インビザラインで歯が動く仕組みは?マウスピースを入れるだけで歯並びを治せるのはなぜ?

こんにちは!

神奈川県横須賀市安浦町にある、横須賀Sun&Ocean矯正歯科です。

一昔前までは歯科矯正といえば「ワイヤー矯正」が一般的でしたが、今では透明で目立ちにくいマウスピース矯正が主流になりつつあります。

なかでもインビザラインは、マウスピース矯正ブランドのなかでも非常に人気が高いです。その歴史も長く、世界で1400万人を超える患者さんが治療を受けている豊富な実績があります。(2022年9月時点)

しかし、これだけ人気がある現在も「マウスピースをつけるだけで、本当に歯が動くの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?本記事では、その疑問を解決すべく、インビザラインで歯が動く3つの仕組みについて詳しく解説していきます。

CONTENTS

インビザラインで歯が動く3つの仕組み

インビザラインで歯が動く3つの仕組み

出典:インビザラインGO公式HP

インビザライン矯正では、「ワイヤー矯正」のようなブラケット・ワイヤーなどを使用せず「マウスピース型の矯正装置」を装着することで歯を動かしていきます。

そのインビザラインの仕組みについて、以下の3つの仕組みにわけてご紹介していきます。

  1. マウスピースを交換することで少しずつ歯を動かす
  2. 「アタッチメント」を歯の表面に接着して、歯の角度・向きを細かく調整
  3. 症例に応じて「顎間ゴム」も使用

1. マウスピースを交換することで少しずつ歯を動かす

マウスピースを交換することで少しずつ歯を動かす

出典:インビザラインGO公式HP

インビザラインのマウスピース(アライナー)は、インビザラインが20年以上にわたり開発してきた

  • 独自の素材
  • 歯牙移動を実行するための形状
  • 移動の正確なコントロール

の「3つの技術」を使用しています。

担当矯正医の3Dシミュレーションをもとにマウスピースを作成し、およそ1~2週間ごとに決められた順番で1枚ずつ、マウスピースの装着・交換を繰り返すことで、歯を動かしていきます

ちなみに、「ワイヤー矯正」ではワイヤーやゴムなどの圧力によって歯を動かしていきますが、インビザラインでは段階ごと(1枚ごと)に設定している「理想の歯列に近い形をしたマウスピース」を使用することで矯正力をかけていきます。

つまり、「現時点の歯列の形」と「次の段階での理想的な歯列の形」のふたつのマウスピースの「形状の差」によって歯に矯正力をかけるのです

インビザラインの3Dシミュレーションでは、ゴールの歯並びまで段階ごとに細かく動きを確認でき、マウスピース1枚で歯がどのように動くのかも確認できます。そのため、治療期間の目安も把握できます。

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2. 「アタッチメント」を歯の表面に接着して、歯の角度・向きを細かく調整

2. 「アタッチメント」を歯の表面に接着して歯の角度・向きを細かく調整

出典:インビザライン公式HP

アタッチメントとは、インビザラインの治療中に歯の表面に接着する「樹脂でできた突起物」のことです。上記の図のアタッチメントはピンク色をしていますが、実際のアタッチメントは、以下の写真のように歯とほぼ同色です。

アタッチメント

これは治療が終わると、すべて取り除きます。アタッチメントがあると歯の表面には出っ張りを感じますが、普段はマウスピースを装着しているので気にならなくなります。

アタッチメントの仕組みは、マウスピースによる矯正力をコントロールし、歯の角度や向きを微調整するものです。これにより、理想的な位置へ歯を移動させられます。

また、アタッチメントの数や位置、形や大きさなどによって「作用する力」はさまざまです。たとえば、ねじれている歯を回転させるためのアタッチメントや、歯を根っこ部分から動かすためのアタッチメントなど、アタッチメントによって多様な力のかけ方ができます。

アタッチメント回転

出典:インビザライン公式HP

また、歯の表面に接着するアタッチメントだけではなく、上記の図の下の矢印の部分(マウスピースの凹み部分)のように、マウスピース自体に突起物(プレッシャーポイント)を作って、アタッチメントと併用して位置・向きを微調整することもあります。

アタッチメント過蓋咬合

出典:インビザライン公式HP

さらに、過蓋咬合(噛み合わせが深い歯並び)の治療では、治療効率を高めるために上記の図のような「バイトランプ」という突起物をマウスピースに設計し、使用することもあります。

3. 症例に応じて「顎間ゴム」も使用

顎間ゴム

出典:インビザライン公式HP

インビザライン治療中に上下の顎に設置した

  • フック
  • ボタン
  • プレシジョンカット(マウスピースにゴムを引っかける切れ込み)

などに、弾力性のある「顎間ゴム(矯正用のゴム)」を引っかけて、補助的に歯に力をかけて歯並びを改善していきます。

「顎間ゴム」は歯並びの症例によって、以下のようにかけ方が異なります。

●出っ歯の場合・・・2級ゴム

「上顎の犬歯」と「下の奥歯」のフックにゴムをかけることで、出っ歯で突出した上の前歯を後方へ引っ張ります。

●受け口の場合・・・3級ゴム

「下顎の犬歯」と「上の奥歯」のフックにゴムをかけることで、受け口で突出した下の前歯を後方へ引っ張ります。

●交叉咬合(噛み合わせが部分的に反対になっている歯並び)の場合・・・交叉ゴム

噛み合わせが反対になっている上下の歯の、「外側(頬っぺた側)」と「歯の内側」のそれぞれのフックにゴムをかけ、正しい噛み合わせの位置に戻るよう引っ張ります。

●開咬(前歯が噛み合わない歯並び)の場合・・・垂直ゴム

上下の噛み合わせの隙間を改善するために、上下の顎の同じ歯にゴムをかけて垂直的に引っ張ります。

インビザラインの仕組みのよくある5つの疑問

インビザラインの仕組みのよくある5つの疑問

次は、インビザラインの仕組みについてよくある、以下の5つの疑問について解説していきます。

【疑問1】インビザラインで歯が動いてる気がしないのですが、何ヶ月ぐらいで変化が感じられる?

インビザラインで歯が動いてる気がしないのですが、何ヶ月ぐらいで変化が感じられる?

インビザラインでは、目的に応じて「最初に歯を動かす箇所」を決めることも可能です。そのため仮に、目につきやすい「前歯」から整えていくような治療計画を立てれば、早期に効果を感じやすくなります

とくに「前歯のすきっ歯」のような症例では、歯を少し移動するだけでもすぐに変化を実感しやすいでしょう。一方、最初に歯全体を動かして最終的に前歯を整えていくような治療計画なら、効果を感じるのは自然と遅くなってしまいます。

インビザラインのマウスピース1枚で歯が動く量は、最大0.25㎜ほどです。またおよそ7~10日ごとにマウスピースを交換するため、歯は1ヶ月で最大1mm程度動くというイメージです。

歯のおおまかな動きに関しては、シミュレーション上で確認できますので、歯が動かないと心配な方は一度担当矯正医に相談してみましょう

【疑問2】インビザラインにできない症例はある?

インビザラインにできない症例はある?

インビザラインは、軽度~重度までの幅広い症例に対応しています。そのため、向き不向きはあるものの、現在では従来からある「ワイヤー矯正」とほぼ対応できる症例に変わりはありません。

ただし「インビザライン」は幅広い症例に対応できるものの、担当矯正医によってはその適応範囲に制限を設けている場合があります。

たとえば、インビザラインは抜歯矯正にも適応していますが、抜歯を伴う重度の不正咬合で歯の移動量が非常に多いような症例では、担当矯正医がインビザラインでは適応できない(難しい)と判断するケースもあります。

また「インビザライン」に限らず、

  • 重度の歯周病
  • 顎骨の異常がある重度の症例外科的処置との併用の可能性あり

などでは、インビザラインでの治療ができない(難しい)場合があります。

【疑問3】インビザラインで見た目に変化は出ますか?

インビザラインで見た目に変化は出ますか?

インビザライン矯正をすると、必ずしも「輪郭が変わる」わけではありません。しかしながら、インビザラインで歯科矯正を行うことで、人によっては「顔つきに変化」が生じるケースがあります

とくに口元が突出しやすい「出っ歯」や「受け口」のような症例では、歯科矯正をすることで突出した口元が下がって、横顔がきれいになることも多いです。

また、インビザライン矯正で歯が本来あるべき位置に戻れば、噛み合わせの悪さによる「顔の筋肉の歪み」が改善されて輪郭が整い、場合によってはフェイスラインがすっきりして小顔になったように感じることもあります。

詳しくは、以下の記事をご覧ください!

【疑問4】インビザラインの費用は保険適用できますか?

インビザラインの費用は保険適用できますか?

インビザライン矯正での歯科矯正の費用は、基本的には「保険適用」できません。つまりほとんどの場合が、自費治療(自由診療)での支払いとなります。

ただし、以下の3つの条件内でいずれかに該当すると判断されれば、公的医療保険が矯正治療に適用されます。

  1. 厚生労働大臣が保険適用と定める疾患
  2. 前歯3歯以上の永久歯萌出不全による咬合異常
  3. 手術を必要とする顎変形症の手術前後

詳しい内容については、以下の記事で解説しています。

【疑問5】インビザラインで22時間もマウスピースを装着するのは無理かも…対策はある?

インビザラインで22時間もマウスピースを装着するのは無理かも…対策はある?

インビザラインで使用するマウスピースは、 1日20~22時間程度の装着が推奨されています。そのため 基本的には、「食事」と「歯磨き」のとき以外はずっと装着しなければなりません

22時間となるとほとんど1日中マウスピースを装着することになるため、慣れないうちは装着し続けるのが大変だと感じる方も多いです。そのため横須賀Sun&Ocean矯正歯科では対策として、「1日17時間装着」の提案も行っております。

たとえば、学校での取り外しが難しいお子さんの場合、学校での給食の時間までマウスピースをつけて、食後に外したマウスピースはそのままつけずに、自宅に持ち帰って歯磨き後に再装着をするというサイクルを推奨しています。

その分、1枚のマウスピースの交換期間は10〜14日と長めになりますが、学校での取り扱いが難しいお子さんでも、取り組みやすい方法です。

まとめ

まとめ

インビザラインは常に進化を続け、今や世界で1400万人もの患者さんが治療を受けています。豊富な症例データ数もあるため、今回紹介した仕組みも時間の経過とともに、さらなる技術向上も期待できるでしょう。

しかしインビザラインに限ったことではないですが、歯科矯正は種類によって向き不向きもあります。まずはさまざまな治療法のなかから、自分に最適な方法を見つけ出すところからはじめましょう

横須賀Sun&Ocean矯正歯科では、豊富な矯正装置のなかから、患者さんの歯並びや年齢、性格やライフスタイルなどに合わせた最適な治療法を提案しております。歯並びのことでお悩みや疑問がありましたら、ぜひ一度、当院へお気軽にご相談ください。

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