こんにちは!
神奈川県横須賀市安浦町にある、横須賀Sun&Ocean矯正歯科です。
歯列矯正は見た目を重視しがちですが、歯列矯正の本来の目的は「噛み合わせを整える」ことです。
いくら歯並びがきれいになっても、噛み合わせが機能していなければ、お口のトラブルはもちろん、体の不調も引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
本記事では、噛み合わせを考えない歯列矯正で起こりうるトラブルや、きれいな噛み合わせの重要性、基準についてご紹介していきます。
CONTENTS
「噛み合わせ」を考えた歯列矯正の重要性って?
歯列矯正は、「歯がきれいに並び、見た目がきれいになればおしまい」ではありません。
本来の矯正治療の一番の目的は、「正しい噛み合わせに整えること」です。噛み合わせが機能しなくては、その歯列矯正は完了したとはいえません。
きれいにすることばかりに重点に置き、正しい噛み合わせに整えていなければ、お口のトラブルはもちろん、体の不調までも引き起こしてしまいます。
たとえば、お口全体の噛み合わせを整える歯列矯正が必要にもかかわらず、前歯の気になるところだけを無理に治そうとすることも、これに当てはまります。
噛み合わせを無視した歯列矯正は、全体の噛み合わせのバランスを一気に崩してしまいます。「きれいに見えることだけ」を重視した歯列矯正を行うと、後で取り返しのつかないことにもなりかねないので注意が必要です。
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「噛み合わせを考えない歯列矯正」で起こりうるトラブルとは?
では実際に、もし歯並びだけきれいになって、噛み合わせが改善していなければ、どのようなトラブルを引き起こす可能性があるのでしょうか。
その一例として、以下のようなものがあります。
見た目はきれいに歯が並んだけれど…
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などのトラブルが起こる可能性が挙げられます。
せっかくきれいになりたくて、費用や時間もかけて歯列矯正をはじめたのに、こんなトラブルが起こってしまったら…なんて考えたくもないですよね…
歯列矯正をする際には、歯全体の噛み合わせのバランスをしっかり精査したうえで行う必要があるのです。
「噛み合わせ」は「歯並び」に比べて放置されがち…
歯のねじれや重なりなどがあれば気になる方は多いものの、噛み合わせはよほど不便なことがないと気にしている方は少ないかもしれません。
しかし、噛み合わせが正しく機能してしっかり噛めていないと、自然と噛みやすい歯ばかり偏って使ってしまうことも多く、特定の歯に負担がかかってしまいます。
そうなると、歯の寿命を短くしてしまうとともに、顔の筋肉も偏った使い方になり顔が歪む原因にもなりかねないため、噛み合わせにも十分に注意しないといけません。
そもそも悪い噛み合わせってどんなもの?注意すべき5つの歯列不正
「歯列矯正には噛み合わせが大切」ということはわかったもの、そもそも噛み合わせが悪いとはどのようなものを指すのでしょうか。ここでは、歯列矯正の適応となる注意すべき「5つの歯列不正」について、紹介いたします。
①上顎前突(出っ歯)|上の歯が前方に大きく突出
いわゆる「出っ歯」といわれるもので、見た目が気になりコンプレックスになる可能性があります。上あご全体が下の前歯より大きく前に出ていたり、下あごが奥に引っ込んでいたり前方に傾いて飛び出したりしている噛み合わせです。
上手く口を閉じられないため、常に口の中が乾燥しやすくなり、唾液の作用が上手く働かず、細菌が繁殖してむし歯や歯周病のリスクも高まります。
②下顎前突(受け口)|下の歯が上の歯より前方へ突出
反対咬合とは、俗にいう「受け口」のことです。下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせで、食べ物が噛みにくかったり、 発音がしにくく聞き取りにくかったりなどの不具合も生じやすくなります。
上あごの成長が未熟で下あごの過度な成長による「骨格性」、上の歯が後方に傾斜したり、下の前歯が前方に傾斜したりする「歯性」のものがあります。
③開咬(オープンバイト)|前歯が噛み合わない
開咬とは、上下の前歯が噛み合わず隙間のある噛み合わせで、オープンバイトとも呼ばれます。
前歯で上手く食べ物を噛み切れなくなるため、噛み合っている奥歯がすり減りやすく、食べ物を噛む時に使う筋肉にも過度な負担がかかり、「顎関節症」のリスクが高くなります。
④過蓋咬合|噛み合わせが深い
過蓋咬合とはディープバイトとも呼ばれ、上の前歯が下の前歯が見えないほど深く覆っている噛み合わせです。
噛み合わせが深いと下あごの動きが制限されやすく、あごの関節に必要以上の負担をかけてしまいます。
そのため、顎関節症を誘発したり、下の歯が上の前歯の裏側の歯ぐきを噛み込み、傷つけて炎症を起こしたりすることもあります。
⑤交叉咬合|上下の噛み合わせが悪い
交叉咬合とは、噛み合わせた時に上の歯列よりも下の歯列が、一部外側に出て交叉している噛み合わせです。
交叉している箇所は人それぞれですが、あごに大きな負担を与えやすく最悪の場合、顔の歪みにまで繋がるケースもあります。
正しい噛み合わせはコレ!きれいに噛み合うだけでメリットがいっぱい
噛み合わせが悪いとただ噛みにくいだけではなく、さまざまなトラブルを引き起こします。
しかし、そんな悪い噛み合わせも、正しい噛み合わせに歯列矯正で整えさえすれば、たくさんのメリットを得られるようになります。
ここでは、きれいな噛み合わせの基準と、正しい噛み合わせで得られる4つメリットを紹介します。
きれいな噛み合わせの基準
「きれいな噛み合わせ」といわれる基準は、以下の通りです。
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これらが、きれいな噛み合わせの主な条件です。
歯列矯正の担当歯科医師がこれらの条件を含め、一人ひとりの歯並びや噛み合わせを細部にわたりしっかり考慮したうえで、それぞれに最適な歯列矯正のゴールを設定していきます。
正しい噛み合わせで得られる4つのメリット
正しい噛み合わせに歯列矯正で整い、しっかり噛めるようになると多くのメリットを得られます。
主な4つのメリットを紹介します。
①健康寿命が伸びる
歯列矯正で歯並びを改善することで、悪い歯並びによるお口のトラブルを予防でき、多くの歯を健康な状態で残しやすくなります。
歯が多く残っていれば、食事から栄養が摂りやすいのはもちろん、よくかめることで体のバランスが取りやすくなったり、脳や神経にも影響を与え、認知症予防ややる気の向上にもつながり、より長く健康な毎日を過ごせます。
②コンプレックスの解消
今まで歯並びで悩んでいた方も、正しい噛み合わせときれいな歯並びが手に入れば、コンプレックスの解消につながります。
口元を隠さなくて済むようになるため、勉強や遊びに集中できるようになります。また、大きな口を開けて笑えるようにもなり、お口周りの筋肉の正常な発育を促せます。
③生涯おいしく食事ができる
噛み合わせや歯並びがきれいだと、多くの歯を残しやすく生涯おいしく食事ができるため生活の質も向上します。
とくに、年齢を重ねると食事がおいしく食べられることは楽しみの1つでもあり、ワクワクしたり家族とのコミニケションをとる手段にもなったりするため、生きがいにもつながります。
④虫歯・歯周病になりにくい
噛み合わせが整っていると、歯の凸凹がなく歯磨きがしやすいのはもちろん、しっかり噛めることで唾液の分泌も促します。
唾液には抗菌作用があり、虫歯や歯周病になりにくくしたり、お口の外から入ってくるウイルスからも守ってくれます。
噛み合わせが悪くなる前に0歳から対策!歯列矯正が必要ない歯並びを目指そう
0歳の段階から「口腔育成」をすることで、早期にお子さんの歯並び対策ができます。
超便利社会の現代では、舌を中心としたお口まわりの筋肉が発育していない状態のまま成長してしまうお子さんがとても多いです。
これは、歩行量低下を招く「車社会」、しゃがまずに過ごせる「生活の様式化」、遊ぶ場所の制限などが原因で、お子さんのお口や体の成長する機会が奪われてしまっているからです。
本院である「はる小児歯科・矯正歯科クリニック横須賀」では、0歳から歯並び育成サポートを行い、体の動きをより活発にする遊び方のポイントや、動きの癖を意識した環境の工夫などのサポートを行っています。
お子さん一人ひとりの発達段階に合わせたオーダーメイドプログラムを作成し、国家資格を持つ「作業療法士」や「管理栄養士」ほか、各専門のスタッフが子育て(口育て)にしっかり寄り添います。
0歳から正しい成長へのサポートをしてあげることで、将来歯列矯正が必要のない歯並びを目指せます。
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まとめ
歯列矯正で見た目を改善することは、コンプレックスの解消にもつながります。
しかし、歯列矯正を行う本来の目的は、「正しい噛み合わせに整えること」だということを覚えておきましょう。
歯列矯正で噛み合わせが気になっている方は、ぜひ当院へお気軽にお問い合わせください。